榛原 蛇腹便箋。【10/10追記】

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榛原 蛇腹便箋

蛇腹便箋という存在

オトナの落書き

自分が榛原の蛇腹便箋なる物を初めて知ったのは、201212月の趣味文 vol.24 132ページでの井浦さんによる「自腹インプレッション」。それ迄、榛原というお店の存在自体も知らなかったのだが、オンラインショップでも購入出来ると知り、「罫線のみ 黄罫 5束(450枚綴り)」を購入。以降、万年筆やインクの試し書きの際、当方の汚文字と共に皆さんのお目に留まることになる。黄罫以外にも青罫,瓢箪と順次購入し、もはや便箋云々ではなく“紙”として自分にとっては無くてはならない存在である。

現在、蛇腹便箋(便箋のみ)として購入出来るラインナップは、全部で9種類。最近、新たに2つの便箋をお迎えした。

栄町インディゴとかインクサンプルとかユルリクとか榛原とか。
栄町インディゴとかインクサンプルとかユルリクとか榛原とか。
ナガサワ文具 神戸インク物語の栄町インディゴ、海外からのインク・サンプル、榛原蛇腹便箋やユルリクの一筆箋とか。

千代見草

千代見草 落書き

(クリックまたはタップすると、複数画像が拡大表示されます)

千代見草は、おめでたい先触れとして古来より親しまれてきた文様とのことらしい。植物図鑑には「キクの別称。キク科キク属の草の総称。」とある。確かに、便箋に描かれている花の図柄は菊のようだ。約1/3くらいのスペースに、灰/黄/緑で大胆に絵柄が描かれているが、淡いトーンの為に主張し過ぎる煩さは無い。

アウロラ オプティマ ブルーに入れたパーカーBB(最後の1行はM400 茶縞のペリカンBB)で書いてみたが、文字を引き立たせるにはやはり淡い色のインクよりも、濃い色のインク(黒はちょっと違和感あるかな…紺や濃い青、緑系が合うような)の方がベターかと。

余談だが、常々アウロラの細字スタブ研ぎで字を書く時に思うこと…縦横の線をビシっと真っ直ぐ引かないと、上の画像のようにふらついた残念な結果になる…練習あるのみ、だな。

雨鬱籠

この絵柄の便箋で男性から男性に手紙を出す…というのは、ちょっと勇気が要るというか…TPOを考慮しないと、後々面倒臭いことになりそうである(笑)。

色はけびき

色はけびき #1

(クリックまたはタップすると、複数画像が拡大表示されます)

色はけびき。平行で清らかな色帯は、穏やかな日々がどこまでも続く吉祥の意味を持つそうだ。ピンク/黄/緑の線が、淡いトーンであたかも刷毛で引かれたように引かれている。シンプルこの上ないが、単調になりがちな罫線のみのデザインにいいアクセントとなっている。実に穏やかな印象を与えていると思う。

色はけびき 落書き

単に縦書きが下手というか苦手なので横書きばかりで使っているのだが、本来はやはり縦書きで使うべきなのかな…というのも、紙の流れ目的にこの便箋は縦目(T目)だと思うので、その目に合わせて筆記した方がペンの滑りも良いような気がする。決して横書きが書きにくいというワケではないが、使うペンによっては(あくまで自分の場合)、紙の(目の?)抵抗をより感じてしまう時がある。人によっては「とめ はね はらい」がコントロールしやすくなるので、ただ滑らかだけではダメだという意見もあるが…(確かに、GRAPHILOだとハンドリングしづらい・笑)。

【追記】紙の流れ目について

その後、小日向 京さんにご教示頂いたり調査してみた結果、紙の流れ目に関して以下のことが分かった。

蛇腹便箋 ミシン目と並行に破く

上の方で「紙の流れ目的にこの便箋は縦目(T目)だと思う」と書いた。縦目とは、紙の長辺に沿って平行方向に繊維が流れている紙のことを指す。ならば、長辺に沿って(便箋のミシン目と平行に)紙を裂いてみると、真っ直ぐに裂ける(破ける)はずである。果たして結果はご覧の通り。真っ直ぐにという意思とは裏腹に、紙はギザギザ状になりきれいに裂けない。幾度か試してみたがどれも結果は同じ…つまり縦目ではないということになる。

蛇腹便箋 ミシン目と垂直に破く

念の為に短辺に沿って(ミシン目と垂直に)裂いてみると、先程と違ってきれいに真っ直ぐ裂くことが出来た。結論として、蛇腹便箋は紙の短辺に沿って平行方向に繊維が流れている紙、即ち「横目(Y目)」ということになる。

厳密には、ロール紙から裁断される際、縦目(T目)で裁断(長辺に沿って紙の繊維が流れている状態)される。そこから横に(長辺に対して垂直に)ミシン目を入れ蛇腹式に折っていくので、最終的に便箋(最小単位)としては、短辺に沿って繊維が流れる横目(Y目)になっていると思われる。

蛇腹便箋は横目

紙に対して字を書く時、紙の流れ目に沿って書くようにしましょう…という説明やアドバイスは聞いたことが無いので、どう使うのが正しい・正しくないの議論は意味が無いと思う。蛇腹便箋の流れ目に沿う形で使うとなると、長辺を縦にした状態(恐らく一般的な蛇腹便箋を縦書きで使うスタイル)で横書きするか、或いは短辺を縦にして縦書きという書き方になる。実際、前者のように書いてみると確かに紙の抵抗感をあまり感じなくなる傾向である。勿論、滑り過ぎて制御不可能という事態までは行かないが(笑)。

上でも書いた、長辺を縦にした向きでの縦書きの方がペンの滑りも良いような気がする…という件、これは錯覚・思い込みだったのかな…。ただそのスタイルの場合でも、左から右に向かって線を引く行為は流れ目(Y目)に沿って書いているということだから、横書きしていた時よりも書きやすいと感じたのかも知れない。

おまけ:野帳の紙もいい

野帳と茶縞

因みにこの野帳で使われている紙も、“抵抗感を感じる紙”の1つではあるのだが、不思議と“抵抗感を感じるのに滑らか”…なのである(笑)。いい具合に線が締まるのも好ましい。

今回の黒…

Suzu Hirose

今回の音…

Cécile CorbelWaterfalls

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