M805 シュトレーゼマンの調整-久保さん,山本さん。

シェアする

Keisei Line Horikirishobuen Sta.
つい先日、所用で千住大橋を訪れた帰り、M805 シュトレーゼマン 細字のペン先を診て頂こうと久保工業所の久保さんにお電話してみた。初めてお声を聞く電話口の久保さんは、『やってますから、いいですよ。』と、とても穏やかな口調で快諾してくださった。
それから同じ京成線上の堀切菖蒲園駅で下車し、少し迷ったが(これ迄殆ど活用したことが無かったGoogle Mapを使う!→コレ凄く便利ですねっ! 笑)無事、久保工業所に到着。看板が掛かっているわけでもなく、外観はごく普通の民家。久保さんの表札が無かったら、素通りしてしまいそうな(笑)。
入って直ぐ横に、いつぞやの趣味文で見た作業机に久保さんが座っていらっしゃった。早速、シュトレーゼマンを取り出し、滑らかで書き味はとても良いのですが、時々書き出し時に掠れが起こるんですと症状をお伝えする。久保さんは『少しペン先がずれてますね。』とあまりルーペを覗くことなく、肉眼と指先の感覚でちょいちょいとペン先を弄っていく。程なくしてペンを手渡されるが、ちょっとフローが渋めになったように感じられたので、フロー多めの方が好みであることをお伝えし、再度調整して頂く。
久保さん曰く、ペン先を少し荒らす方法もあるが、このペン先はとても綺麗なので先ずはこれで様子を見てはどうか。もしまた同じ現象が起こるようであれば、いつでもまた来て下さい、と。肝心の書き出し掠れがこの時点では起きなかったので、一旦は調整終了となる。
因みに、久保さんはシュトレーゼマンの実物を見るのが初めてだそうで、こういう色のも出たんですねぇと珍しそうに眺めていらっしゃった。終始穏やかで、物腰の柔らかい熟練職人さんといった風情の方だった。

Adjusted a Penpoint of Stresemann
さて、帰宅後にシュトレーゼマンで書いてみる。フローは良くなり、いい感じかなぁと思ったのだが、やはり書き出し掠れ自体は解消されておらず…。
幸いにも(?)土曜日に八重洲近辺で人と会う用事があったので、帰りに日本橋三越迄足を伸ばし、ペリカン日本の山本さんに診て頂くこととなった。
山本さんはルーペで覗いたり、ちょんちょんとペン先を紙に押し当てながら、『あぁこれは、ちょっとインクが上手く紙に乗らない感じですねぇ。』と、フィルム(?)上でペン先をスリスリ。その後手渡されたペンで書く感触は、これ迄とは違って紙をしっかりとペン先がとらえているような感触。ガリガリ感や引っ掛かりは皆無。うん、これはいい感じかも知れない。久保さんの時と同様に丁重に御礼を申し上げて、三越を後にする。

STAEDTLER コンパクトシャープナー ゴールド(2穴) 限定
恐る恐る(笑)、帰宅後にアレコレ試し書きしてみたが、悩ましい症状は起きない! 特に書き出し掠れが顕著に起こっていたトモエリバー紙(←ジブン手帳もトモエリバー紙?)でも再発せず。これで一安心といったところか^^;
でも、やっぱり万年筆って難しいというか、とても奥が深い筆記具だなぁと思った。単に滑らかさだけを追い求めても駄目。実際に書くという行為には、様々な要素が複雑にシビアに絡んでいるのを痛感した次第。

久保さんも山本さんも、穏やかな紳士(好々爺?)といった感じで、これ迄数えきれない程の万年筆と向き合ってこられた経験が、あの独特の落ち着いた雰囲気を醸し出しているのだろう。お忙しい中、有難うございました。感謝・感謝。

Adjusted a Penpoint of Pelikan M805 Stresemann (Fine Nib) handwriting on IDEA
↑はIDEAに落書きしてみた図。いい感じですねぇ。ペリカン ブルーブラックがマイ・ブーム。

_img 1103

スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク