Why Do You Use The Fountain Pen?

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中屋万年筆 緑溜 中軟ニブ

ある種、無限ループ的な考察

中屋万年筆 緑溜 中軟で碧翡翠に

唐突ですが、イチロー選手凄いですよね。そんな分かりきったことを…という感じですが(笑)、何が凄いかって、プロ野球に限らずスポーツ選手としての活躍が比較的短命に終わってしまう中、42歳であの活躍!(ご本人は年齢の話をされるのは凄く嫌がりますが…まぁ誰でもそうでしょう・笑)

スタメンでの登場機会が減った今でも(結局、その日一度もグランドに立つことが無くとも)、しっかりと事前に準備を行って試合に臨むその姿勢は、大いに見習うべきことだと痛感しています。

スポーツに限ったことではない話かと思うのですが、結局普段からの練習や意識、姿勢以上に、試合や何かの晴れの舞台で力を発揮出来ることってほぼ稀だと思うんです。確かに火事場のクソ力っていうことも、たまにはあるのかも知れないのですが(笑)…そうそう起こり得るもんじゃないな、と。

小説を書いているわけでも、高尚な論文を書いているわけでもなく、ただ原稿用紙をひたすら紙のゴミの山と化すべく何かを書き続ける行為。これって万年筆どころか文房具、果ては書く行為自体に興味を示さない方々から見れば、何の意味が・価値があるのかと。物質のみならず時間の無駄、浪費でしょ?と。

でもね、とここで先述のイチロー選手の準備の話と強引に結び付けるのも極論かも知れませんが(笑)、自分の中の理想である字・筆致に少しでも近づきたい…と、あれこれ試行錯誤しながら書くっていう行為も必要だと思うのです。野球で云うとトス・バッティング。あれって単にトスを上げてもらったのをただ機械的に打ち返しているだけじゃないですよね?あの投手のあの球種、或いは同点のチャンスでランナー一塁、併殺は避けなければならない局面でのバッティング…と、色々なことをイメージしながら一球々々打っているはずなんです。

先程、試行錯誤しながらと書いたのは、例えばペンを握る指の位置を変えてみるとか、持つ場所を違う所にしてみるとか、立て気味にまたは寝かして書いてみるとか。どなたかが書いている文字を見て、『この“あ”という字形、いいなー』と思ってひたすら“あ”を書き続けてみたり。たまたま適当に書いたアルファベットが見返してみると意外と好きだったから、この次からこの文字はこう書こうと一人ニヤニヤしてみたり、漢字とひらがなのバランスを気にして書いていく中で、このひらがらはルールを無視して少し大きく書いた方がカッコイイな!って納得してみたり。

字を人に見せたいって思う根拠って何?

字が綺麗だから仕事が出来るとは限らない。それって仰るとおりだと思います。美文字で営業成績最下位の人と、ミミズがのたくったような字でも営業成績トップ! 次期営業本部長候補!!って人。そりゃもう、会社での地位や収入、周りの評価は後者に軍配が上がりますよね?。或いはエンジニアでプログラムを書く人なら、綺麗な字より綺麗なコードを書け!for文でぐだぐだループ処理書くよりLINQでスパっと簡潔に書け!って。

万年筆を使えば自ずと筆圧が下がり、字が綺麗になります。これもよく聞くタームです。でも実際、万年筆を使われている方々全てがそうなったんでしょうか?

美しい字を書こうとすることって、書家は別として、社会的にどう評価されるんでしょうかね? 上の方で『一見無意味と思われるような、ただ字をひたすら書く行為ってのも必要だ。』という話と矛盾してますが(笑)。

波抹茶に緑溜 中軟にて

仕事に於いては、例えば稟議書を下書きする場合であれば、相手に伝えたい・上層部に理解してもらえるような内容の文章が書けているのか?に着目しますし、打ち合わせでメモを取るのであれば、相手が発言したことを漏れ無く書き留められたか?という点に注意を払うと思います。如何に綺麗な、美文字で書けたか?ということは正直どうでもいいことだと思います。

半分寝ていても、泥酔していてもペンを持たせれば誰もが羨むような美文字が自然と書けてしまうような御仁はさておき、美しい字を書きたいという願望や行為、(自分の場合は)それら全てを含めて『趣味』であると思っています。趣味は何ですか? はい、美文字を書くことです。いいじゃないですか、何か問題でも(笑)??

暑い夏はエアコンが効いた部屋に篭って飾り原稿用紙に中軟で

まるで禅問答ですね(笑)。こういう議論は、是非冷たい麦酒を呑みながら…。

猛暑日に聴きたくなる音楽

地中海の伝説

↑複数画像アリ。

以前も書いた内容かも知れませんが、暑い夏の昼下がりに、無性に聴きたくなる作品があります。マウロ・パガーニの1978年の1st.アルバム、『地中海の伝説』PFMPremiata Forneria Marconi)でヴァイオリン,フルートを担当していた彼が、PFM脱退後に出したアルバムです。アメリカなど、よりワールドワイドに成功を収めていくグループに在籍するよりも、自身の音楽性を追求したいという理由で脱退したそうですが、このアルバムで聴ける音楽は、PFMの叙情派シンフォという方向性とは全く異質な、アラビック・ミュージックを基調とする地中海音楽研究の成果というべきものです。圧巻のインプロが火を噴くジャズ・ロック・チューンから、バルカン,地中海エスニック色の強いナンバーまで幅広く収められた傑作、名盤です。

地中海の伝説 #3

地中海音楽と云っても、変に堅苦しく身構えることなく、マウロの艶やかで踊るようなヴァイオリンの調べに耳を傾けていれば良いだけです。異国情緒漂うフレーズは、夏の暑い日差しと眩しいくらいの紺碧の海、そして石畳の町並みが想起され、思わず麦酒を呑みたくなってしまうわけです(笑)。

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